■ 谷水薬師
「薬師さん」と言えば、上村麓(現、球磨郡あさぎり町上南)の「谷水薬師」。
● 「紙」頼みで病完治
山門の左右には、2mはあろうかという仁王さんの全身が紙つぶてで覆われた痛々しい姿(異様でもあるが、クリックすると拡大します)で待っておられる。
● 「谷水薬師保存会」
その谷水薬師さんのご本尊「薬師如来立像」が、07年の2月頃かの新聞に載ったのを覚えておられませんか?
そう、「谷水薬師さんから盗まれた仏像を住民が買い戻した」という記事です。
新聞によりますと、04年2月「薬師如来立像」が傍にあった「薬師如来坐像」とともに台座ごと盗まれ、流出先のオーストラリアから買い戻され、3年ぶりに我が家に戻られたという記事です。
薬師さんの秘仏や由来などの詳細は、あさぎり町役場商工観光班にて紹介されています。
この中に、「知ってますか?日本七仏薬師」とあるが、奈良の薬師寺を初めとして、薬師如来を本尊とするお寺は数多いのに、それとどう違うんでしょうか?
何で西日本にしかないんでしょうか?良く判らないんで、その内に調べたいと思います。
と詠われています。
参拝お疲れ様でした。
売店手前の杉林を右上に上がると、上村氏累代の墓(五輪の塔)があります。上村の歴史を知る上で、登ってみますか?
さて、売店(火木土日、祝日、大祭にオープンしてます)で、あさぎり町特産品のお土産(上村名物の「ウコン」がお買い得なんだとか?)をお買い求めいただき、郷土の発展に微力ながら協力を。
立ち寄ったら、お茶の勧めがありました。
● 追 記:
今年2007年の土用の丑の日は、7月30日でしたが、2008年が7/24、2009年は7/19と毎年動きます。
因みに、2008年の旧正月の初八日は、2/14バレンタインデーです。若い二人で祈願するともっとご利益があったんかも??
小さい頃から、ご利益のある「日本七薬師」のひとつと聞いて育ち、「ヘーッ?そんなもんが上村には在っとかいな」と、秋の彼岸に杉林の参道に並ぶ露天を眺めながら附いて行ったのを思い出す。
谷水薬師・山門 |
参道 |
谷水薬師・本堂 |
● 「紙」頼みで病完治
山門の左右には、2mはあろうかという仁王さんの全身が紙つぶてで覆われた痛々しい姿(異様でもあるが、クリックすると拡大します)で待っておられる。
チリ紙などを口で噛んで柔らかくしてつぶてを作り、自分の病んでいるところを目掛けて仁王さんに投げつけ、見事同じところにくっ付けば、その病気は完治すると昔からいわれている。まさしく、「紙」頼み。 1年中、仁王さんは紙で真っ白に覆われている程で、願いをこめて投げた参拝者の願いを一身に受けとめたておられる有難いお姿でもある。 |
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紙つぶて仁王 |
阿形仁王 |
左側の写真をクリックして下さい。こんな願いをするのは日本でもここだけとあります。
今では、「願いごとはなんでも聞いて頂ける?」とかで県内外からバスでの健康祈願の参拝者がひっきりなしだそうな。
ご本尊は高さが約1m程の木造の「薬師如来像」、何とも江戸時代の作らしい。
昔は6体あった薬師如来像の一体の胎内から出てきたという一寸八分(5.45cm)の黄金像の方のご本尊(秘仏)は、旧正月の初八日、春分の日、土用の丑の日、秋分の日(この日が一番賑やか)の年4回しかに開帳されないが、「薬師」さんという名が示すように病気を治してくれる仏様だが、本堂左手にある湧き水『月光水(がっこうすい)』を飲んでも万病が治るとかで、病の治療水として昔から親しまれています。 |
● 「谷水薬師保存会」
その谷水薬師さんのご本尊「薬師如来立像」が、07年の2月頃かの新聞に載ったのを覚えておられませんか?
そう、「谷水薬師さんから盗まれた仏像を住民が買い戻した」という記事です。
新聞によりますと、04年2月「薬師如来立像」が傍にあった「薬師如来坐像」とともに台座ごと盗まれ、流出先のオーストラリアから買い戻され、3年ぶりに我が家に戻られたという記事です。
京都の古美術商からオーストラリアの古美術商が購入していたことが判明し、そのことを聞いた「谷水薬師保存会」(約70戸)は農協から借金した金(ん百万円)で買い戻しをされたが、その返済はお賽銭頼みとのこと。 帰省される方、(今では車でも行けますから)健康祈願を兼ねて谷水薬師を参拝され、お賽銭の奮発をお願いします。 尚、買い戻せたのは立像のみで、一緒にあった坐像は既に転売されていて取り戻せなかったそうな。 ん~残念。(写真は、2010.9.25 関東会 森岡氏撮影) |
薬師さんの秘仏や由来などの詳細は、あさぎり町役場商工観光班にて紹介されています。
この中に、「知ってますか?日本七仏薬師」とあるが、奈良の薬師寺を初めとして、薬師如来を本尊とするお寺は数多いのに、それとどう違うんでしょうか?
何で西日本にしかないんでしょうか?良く判らないんで、その内に調べたいと思います。
一番 | 筑前内中堂 (福岡県) |
二番 | 近江叡山根本中堂 (滋賀県) |
三番 | 山城因幡寺 (京都府) |
四番 | 筑前賢糟寺 (福岡県) |
五番 | 山城南林寺 (京都府) |
六番 | 筑前鎌之因寺 (福岡県) |
七番 | 肥後谷水山東圓寺 (熊本県) |
↑↑ これが、麓の薬師さんの正式な名前 ひごたにみずやまとうえんじ |
● 「高田 素次」先生の歌碑
健康祈願が済んだら、慌てて帰ってはいけません。
紙つぶて仁王門を出ると、右手に苔むした歌碑があります。 その昔は案内の杭が立っていましたが、朽ちてしまって今は無い。 ……と、H20年7月にこのHPに書きましたが、H22年11月に訪れてみると、再び立てられていて、苔むしていた歌碑も磨かれて、読めるようになっていました。 ありがとうございます! 写真クリックで拡大します。 |
高田 素次(たかだ もとつぐ)氏と言えば、上・永里出身の郷土史家 高田 元(たけし)氏のペンネーム。
柿の葉が 落ちてしまえば 柿の木の 枝の向こうに 白髪岳見ゆ
と詠われています。
左が平成22年11月時点、右は昭和55年夏の建設当初の写真です。(写真クリックで拡大します)
自宅で詠まれた句だと思いますが、歌碑の前からは白髪岳は見えません。佇んで、球磨の晩秋を思い起こしてください。
参拝お疲れ様でした。
売店手前の杉林を右上に上がると、上村氏累代の墓(五輪の塔)があります。上村の歴史を知る上で、登ってみますか?
さて、売店(火木土日、祝日、大祭にオープンしてます)で、あさぎり町特産品のお土産(上村名物の「ウコン」がお買い得なんだとか?)をお買い求めいただき、郷土の発展に微力ながら協力を。
立ち寄ったら、お茶の勧めがありました。
● 追 記:
今年2007年の土用の丑の日は、7月30日でしたが、2008年が7/24、2009年は7/19と毎年動きます。
因みに、2008年の旧正月の初八日は、2/14バレンタインデーです。若い二人で祈願するともっとご利益があったんかも??